抹茶の伝統を守る!(技あり!ニッポンの底力) WBS 5.25放送より [最新ビジネス情報]
抹茶の伝統を守る!(技あり!ニッポンの底力) WBS 5.25放送より
○ 技あり!ニッポンの底力「抹茶の伝統を守る!」
抹茶づくりの伝統を変えます!
800年以上前、中国より伝来し、日本が育んだ文化、抹茶。
それは茶道が築き上げた和の心。
「色・味・香りを損ねないで、抹茶にする方法は石臼しかない。」
伝統を守りつつ、大量生産を支える日本の技があった。
あいや 営業開発部 杉田武男部長:「これが抹茶の原料になる碾茶(てんちゃ)の葉っぱです。天候も安定していたし、作柄としては非常に良い。今年も良い抹茶を作れる。」
700年以上の歴史がある抹茶の町、愛知県・西尾市。
創業1888年、ここにシェア45%を誇る日本のトップメーカー(あいや)がある。
あいや 杉田芳男社長:「見ていただいたらおわかりのように、石臼で抹茶を作っています。1300の茶臼が回っています。」
この石臼で茶道用と食品に加えるための抹茶を作っている。
茶道用の抹茶は毎分50回転で1000分の7mmの微粒子。
作れるのは1時間でわずか40g。
24時間稼動させることで大量に生産する。
しかもここでは石臼も自分たちで作っているのだ。
「一見平らに見えるが、実はわずかにすき間がある。」
細やかで香り高い抹茶を生み出す秘密が石臼が合わされる部分に刻まれた2mmほどの“くぼみ”だ。
ここから外に押し出されながらすりつぶされ、細かい抹茶になる。
「機械粉砕で大量生産すると、抹茶の良さを損ねてしまう。日本の伝統だし(石臼で)本当の抹茶を届けたい。」
抹茶は熱と空気に弱い。
石臼の材料である花崗岩は、摩擦が起きても温度が上がりにくい。
また空気にほとんど触れずにすりつぶされるため、最適な道具となる。
一方、機械粉砕は余計な熱が加わってしまい変色、風味も落ちる。
抹茶本来の味と香りを守る。
そのためには石臼は欠かせなかった。
需要が増えるたびに台数は増え、40年間で4倍以上になり、1300台。
日本で最大級の保有台数だ。
しかし石臼も消耗品。
くぼみも回っているうちに磨り減っていくのだ。
微妙な修正は、職人にしかできない繊細な作業となる。
あいや 辛島博幸工場長:「石(花崗岩)が欠けやすいから、非常に気を使うところ。伝統であり、文化でもあるから、やることに誇りを持っている。」
1300台の石臼を4人の職人が支えていた。
ここに技あり!
“香り高い抹茶を大量生産するため、一つ一つ緻密に手入れする”
最近では海外でも抹茶が人気で、輸出量は5年前の10倍以上に。
アメリカ・ドイツ・中国など20カ国以上。
世界に抹茶が浸透し始めている。
社長:「1000台か2000台増やしたい夢はあるが、一歩一歩原料茶葉から茶臼のつくりのこだわりから、すべてこだわって、原点から外れない所で大きくしていきたいと思っています。」
○ WBS ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/
○ 映画『路上のソリスト』
5月30日公開
「路上のソリスト」予告動画:http://eiga.com/movie/54095/video/2
評論:http://eiga.com/movie/54095/critic
オフィシャルサイト:http://rojyo-soloist.jp/
○ Lily Allen - The Fear
http://www.youtube.com/watch?v=q-wGMlSuX_c
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